ゆる~く事故車について解説いたします★

売却するより修理したほうが良い場合の事故車の基準とは?

事故を起こした時のことを想像するのは楽しいものではありませんが、万が一への備えは重要です。もし事故を起こしてしまった場合、売却した方が良いのか、修理した方が良いのかを判断するのは難しいものです。ここではその判断の基準や対処法について説明していきます。

事故車とは

事故を起こして愛車が損傷してしまったとしても、すぐに事故車として扱われるわけではありません。多くの人が誤解していますが、事故車とは「事故を起こして修理した履歴がある車」という意味ではありませんので注意して下さい。事故車は正確には「修復歴」のある車を指し、修復歴には基準があります。フレームやピラーなど車の骨格となる部位(ボディ)9ヶ所のどこかについて、修正・交換されたことがあることを修復歴と言います。これは日本自動車査定協会などの統一基準として採用されており、査定などではこの基準にもとづいて車の状態を判断します。例えばフロントバンパーやフロントフェンダーをぶつけ激しく損傷し修理・交換したとしても骨格にダメージが無ければ事故車とはならず、車の価値も維持されるのです。

修理する場合の注意点

このように事故によるダメージが修復歴に該当しない場合は、修理して乗り続けるのが一般的です。フレームに影響がなければ、問題なく乗り続けることが可能です。
ただし、修理に出す場合は費用についての問題が発生します。特に保険で修理するのか、自費で修理するのかの決断に迫られます。確かにその場は可能な限り保険で修理代を払ってしまった方が楽なのですが、その後の保険料を考えないといけません。保険を適用した場合は等級が下がってしまい、保険料の増加分を考えると損であるというケースも多いからです。加入している保険会社や内容によっても異なるため、事故を起こしてしまった場合はすぐに保険会社に連絡をして、保険料のシミュレーションをしてもらうことが必要です。

事故車を処分する場合

残念ながらダメージがフレームにまで及んでしまった場合は、修復歴車となってしまいます。年数が経てば価値がゼロに近づき続け、修理費の分だけマイナスということになってしまいます。特にディーラーや中古車販売店では年式の古い事故車の査定額はゼロ円というケースがほとんどで、場合によっては廃車手数料を請求されることすらあります。
そこで、修理せずに事故車専門の業者へ売却するという方法があります。破損したままの事故車をそのまま引き取ってくれる買取業者はそうそうありませんが、認可工場などの本格的な設備を持った買取業者はこういった車を積極的に買取ってくれます。工場で車から部品を外し、中古部品やリビルト品として付加価値を与え、市場で流通させる技術とノウハウを持っているからです。

このように事故を起こした際にすべき行動はケースによって異なるため、いざという時に困らないよう、普段から基準と対処法を整理しておきましょう。

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