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事故にあった車はすべて事故車?「事故車」の正しい定義

車が事故や災害にあってしまって、売却するときに価格が下がってしまうと悩んでいる人も多いかもしれません。しかし車を売却する際、買取価格に影響してくるのは事故車であるかどうかよりも修復歴があるかどうかとなります。そこで今回は事故車と修復歴車の定義について説明しましょう。

事故車とは

事故車には事故現状車と事故修復歴有車の2種類があります。事故現状車とは事故や災害にあったまま未修理な状態になっている自動車のことです。一方で事故修復歴有車とは鈑金塗装をされて補修部品の交換がされている自動車のことを指します。事故や災害にあった車は皆押しなべて事故車の扱いとなりますが、修復歴車となるかどうかは車のどの部分を修理、修復したかによって変わってきます。車を売却する際、査定価格に影響するのは事故車であるかどうかよりもむしろ修復歴車かどうかになります。そのため実際に事故や災害にあっていて修理を行っていても、修理した場所によっては修復歴車の定義に該当しないケースもありますので注意が必要です。

修復歴の定義

1997年に日本自動車査定協会や自動車公正取引協議会などが統一基準として定めた修復歴車の定義によると、事故歴のあるなしに関わらず車の骨格であるフレーム部分の交換、あるいは修正や補修を含む修復が行われた車両が修復歴車となります。そのため基本的にはボディから外側の部分を修理・交換しただけの場合は事故車であっても修復歴車には該当しません。修復歴車になるかどうかの具体的な検査としては、フレーム修正機の使用跡はないかということやヒンジ・シール剤は新しくなっていないかどうか、工具を使用した形跡はないかなどが査定の際にチェックされます。たとえ事故や災害にあっていても車の骨格部位に損傷が及んでいない軽度な損傷のときは修復歴車の対象外です。

修復車に該当しない場合

修復歴車に該当しない具体的なケースとしては、エンジンの交換や載せ替え、バンパーやフロントフェンダー、フロント・リアウインドウの交換、ドアの交換などが挙げられます。基本的に骨格部からボルトで外れるものは、たとえ交換しても修復歴にはならないと考えてよいでしょう。またボディの全塗装や部分塗装、カスタムペイントも走行や機能になんら影響するものではないので修復歴車には該当されません。
たとえ事故車であっても修復歴車でなければ買取価格に影響はありませんが、悪質な買取業者の中には修復歴車とならないにもかかわらず修復歴がある事故車として低い価格を提示してくるところもあります。そのため事故や災害で修理した車を売却する際には複数の業者に見積もりを取ることが大切です。

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