車を購入するときは予算を考えながら慎重に選びたいですよね。しかし、せっかく購入したのに、事故によって損傷するかもしれません。そのような場合、修理すべきか買い換えるべきか迷う人もいるのではないでしょうか。ここでは、事故車を買い換えるポイントについて、お役立ち情報をまとめました。

大きな損傷を受けたとき

事故車を買い換えるかどうかは、車が受けた損傷の程度が大きく関わってきます。新車で購入して間もない車でも、大きなダメージを受けると乗り続けるのは無理だと考えましょう。バンパーをこすった程度の傷なら修理したほうがお得です。しかし、車体の骨格部分が歪んだり、エンジンルームまで水浸しになるような事故に遭ったときは、廃車に踏み切りましょう。たとえば、フレームを修理しても、元の状態に戻らないだけでなく、強度も落ちてきます。走行時の振動が激しい、雨漏りがするなどの不具合だけでなく、まっすぐに走らない可能性も否定できません。水没した場合は、不快な臭いが残るだけでなく、浸水による金属の腐食など、目に見えないリスクも高まってきます。このような理由から、大きな損傷を受けた車に乗り続けるのは大変危険との認識が必要です。

修理費がどれくらい掛かるか

事故車を修理するかどうかを判断するときは、修理費がどれくらい掛かるかも見逃せません。車体が大きなダメージを受けたときは、修理のために100万以上掛かる場合もでてきます。水没車を修理するときは、不快な臭いを消すためのクリーニング費用が必要です。事故車の修理費用は自動車保険（任意保険）でカバーする方法がありますが、事故の状況によっても異なってきます。また、事故によって支払われる保険金には車の時価額が関係するため、年式が古い車ほど補償金額が少なくなります。その一方、古い車の修理には部品の取り寄せに手間取る場合も多く、修理費が割高になる可能性もでてきます。なお、修理をしないまま買い換えるときも保険料の支払い対象になりますが、保険料が少なくなる場合もあります。そのため、修理をする前には自動車保険金について正しい金額の把握をおすすめします。

車の寿命も考慮しよう

車を購入するときは、走行距離を意識する人も少なくないでしょう。車を買い換えるときは10万キロが目安だと言われています。そのため、事故を起こしたときは、あと何年乗れるか考える必要がでてきます。事故やエンジントラブルがなく順調に走っている車は、そのまま10万キロを目指す方法もあります。しかし、事故を起こすと本来の寿命が短くなってくるのです。そのため、事故によるダメージや損傷箇所によっては、買い換えに踏み切ったほうがよいでしょう。なお、車を買い換えるときは車の下取り価格も大事な課題です。事故車には修復履歴が付くため査定額にも影響してきます。事故被害に遭ったときは、査定額を落とさないためにも「事故減価格証明書」（日本自動車査定協会）の取得をおすすめします。