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日本の車、何割くらいが廃車になるの?

外国を訪れると、日本では見かけないような廃車同然の車が走っているところを目にすることがあります。日本は、外国と比べて、廃車にしてしまうまでの期間が短いのでしょうか。日本の車は、毎年どのくらいの割合で廃車になっているのか、また廃車になった車のその後について調べてみました。

日本の車が廃車になる割合

国の統計によると、日本車の廃車率は年末の保有台数に対して、毎年約5%から7%が廃車となっているようです。これは、諸外国に比べてかなり高い割合となっています。確かに、日本では錆びた車や型の古い車を見かけることは、ほとんどありませんよね。
廃車になったからといって、必ずしも全く使用できなくなるわけではありません。解体される車の他、中古車市場の在庫、輸出用中古車、移住と共に海外に持ち出される車もあります。これらの車は、国内での登録が抹消されただけの車や、一時的に登録が抹消されている車も含みます。つまり、廃車と言っても、完全に使用できなくなった車だけではないということです。
それでも、日本における車の廃車率は高く、毎年約500万台が廃車として登録を抹消されています。

廃車になった車のその後とは?

廃車手続きは、「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の二通りあります。「永久抹消登録」の場合は、解体され二度と使用されることはありません。一方、「一時抹消登録」の場合は、その後再び中古車として国内や海外の市場へ出回ることもあります。
日本の中古車は、性能が良く、故障しにくいことから海外市場では高い人気を誇っています。発展途上国では、日本語の社名が書かれたままのトラックやバスを見かけることがあります。また、日本の中古車が売れすぎて、国内の新車の販売台数が伸び悩んでしまうという国もあるほどです。
日本で廃車にされた車も、海外では高性能の製品として重宝されているのです。どんなに廃車同然の車でも、次に使われる可能性があるということを考え、最後まで大切に使いましょう。"

日本における車のリサイクル率

一時的に廃車になった車や、海外へ中古車として輸出される車を除いて、完全に廃車になる車の多くは解体されます。2005年1月から自動車リサイクル法がスタートし、廃車全体の重量のうち約90%がリサイクルへ回されるようになりました。
自動車のリサイクルとは、エンジンやトランスミッションなどを部品としてそのままリユースしたり、タイヤやボディを資源として再利用したりすることです。日本車の部品は性能が良いため、海外では高い需要があります。そして、その残りは、シュレッダーダストとして埋め立てられたり、燃料として使われたりします。
日本では、自動車リサイクル法により、年々廃車のリサイクル率が高まっています。限りある資源ですので、有効に使いたいものですね。

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